月別: 2009年12月

渋谷駅から東横線で1駅先に代官山駅があります。

いまや代官山はおしゃれな街の代名詞みたいになっていますね。

その代官山駅を出て徒歩1分のところに万華鏡作家で知られる

山見浩司さんのアトリエ「リトルベア」があります。

http://www.littlebear.jp/

ここはまだ代官山駅の北口改札を出たばかりのところです。

もうアトリエのガラス窓の看板が見えています。

窓が開いていれば、手すりを乗り越えてここから入れそうです。。。?( ^ o ^ ) v

こんなに近いとは予想外でしてアポイント時間まで少しあったので、

代官山駅周辺を歩いてみました。

駅から5分くらいのところに憩いの広場みたいなのがありました。

シンプルなクリスマスツリーも代官山にあると、

どこかおしゃれに見えてきます。

こんなガラスのオブジェがありました。

これはなんでしょう?

ベンチにしては座りづらそうですよね。

よく見るとガラスブロックにサンドブラストで

不思議なメッセージが彫ってあります。

なんだかよく分からないことが書いてあります。

こんな不思議なガラスオブジェ? が広場のあちこちにあります。

わけの分からないものがおしゃれに見えてしまうのが、

代官山の代官山たるところですね・・・

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いい感じで時間つぶしができたので、

いよいよ山見さんのアトリエを訪ねました。

ビルの3階に万華鏡教室&アトリエの「リトルベア」があります。

決して広くはないアトリエですが、

とてもきれいで機能的に整理整頓されています。

山見さんはとても穏やかに初対面の私を迎えて下さいました。

アトリエ内には山見さんが作られた

万華鏡がたんさん飾ってありました。

どの作品も豪華で美しいです。

ほとんどが山見さんのオリジナル作品です。

少し中を覗かせていただきました。

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写真の撮り方が悪いのですが、実物はほんとに綺麗でした!!

万華鏡がこんなにも綺麗なものだとは知りませんでした。

「カレイドスコープ昔館」から驚きっぱなしです。

山見浩司プロデュースによる

有田焼の有名窯元が制作した陶器の万華鏡もありました。

販売もしています。 52,500円 (税込み)です。

万華鏡コレクターの方にとっては、かなりお値打ちのようです。

私にはちょっと手が届きませんけど・・

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山見浩司さんはNHK「趣味悠々」の万華鏡講座の講師をつとめられて、

一気にステンドグラス業界の中でも有名になりました。

山見さんには万華鏡作家になるまでのいきさつを

いろいろとお聞きしました。

まさに「人に歴史あり」のお話でした。

こちらが山見浩司さんです。

じつに穏やかな口調で丁寧に話されるのが印象的でした。

作品にも山見さんのお人柄が出ていました。

ありがとうございました。

12月18日のお話でした。。。

by? Tajima

清水透さんのお話です。

清水さんはクワガタやカブトムシなどの

昆虫シリーズをバーナーワークで作られることで有名です。

それもスーパーリアリズムです。

訪ねたときはちょうどヘラクレスの制作中でした。

ヘラクレスの頭部分です。

ヘラクレスの腹部分です。

それぞれを別々に作り接点で溶着します。

細かい足の部分は最後に仕上げます。

と書くのは簡単ですが、

ほんとに緻密で高度なテクニックがあってはじめて出来ることです。

まず一般的なバーナー(とんぼ玉)のテクニックでは、作ることは不可能です。

毎日毎日4畳半ほどの工房の中、

お一人で6?7時間基礎練習を含めて制作されているそうです。

試行錯誤しながらの、ほとんど独学とのことです。

それを十数年続けているなんて、頭が下がります。

弟子も持たないそうです。

完成したヘラクレスです。

大きさといい質感といい本物と見間違えそうです。

オオクワガタです。体長は約9cmです。

裏返してもらいました。

裏側も本物にきわめて忠実です。

すごいでしょう。

いまにも足が動きそうですよね。

でもこれはガラスなんです。

モレッティというイタリアのガラス棒で作られています。

ほとんどの作品はこの酸素バーナーで制作されるそうです。

道具もいたってシンプルなものだけです。

私はふだんバーナーで魚を作っているのですが、

ある部分がどうしても上手くいかないのを話したら、

さっそく清水さんが魚を作って見せてくれました。

ふだん清水さんは魚は作りませんが、

私の持参した魚を見て即興でやってくれたんです。。

感謝します。。。

これが目の前で作ってくれた魚です。

かっこいい魚です。

15分くらいで作ってくれました。

上手くいかなくてすごく悩んでいた部分が、

これですっきり解決しました。

さっそく取り入れて練習してみます。

ありがとうございました!!

これはルリボシカミキリです。

清水さん的には最近作った中では、

かなりの良い出来だそうです。

清水さんご自身が日々進化しています。

くどいようですが、決して本物ではありませんヨ。

ガラスなんです・・

実はこのルリボシカミキリを

「売ってくれませんか?」とお願いしたんですが、

「今は売れない・・」と言われました。

たぶんルチオに見せる為かもしれませんね。

会心の作品はそうそう出来るものではないですから。

いつの日か買える日を楽しみにしています。。。

by? Tajima

昨夜は寒かったですね?

朝起きたら外は雪景色でした。

びっくりです!!

ほんとにこの辺は雪が降らないので、すごく新鮮な朝でした。

昼過ぎにはお天気になって、

この雪もあっさりとけてしまいましたけれど。

少しさびしい・・

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ところでみなさんはLucio Bubacco (ルチオ・ブバッコ) という

イタリアのガラス作家をご存知ですか?

バーナーのスカルプチャーワークの世界では、

神のような存在です。

先日の東京出張で清水透さんの工房「とーる」を訪ねた際に、

ルチオ・ブバッコの話が出ました。

清水さんはルチオとの親交がとても深いそうです。

清水さんの工房にあったルチオの作品集です。

イタリアのルチオのミュージアムで販売しているもので、

日本では手に入らないそうです。

この写真集はルチオが直接清水さんにプレゼントされたそうです。

しかも表紙裏には清水さん宛に書かれたルチオのサインが入っています。

いいなあ・・

ルチオの作品はすべてギリシャ神話がモチーフになっています。

もはや天才という言葉では不充分な位、作品が神がかり的です。

(上2点写真:KOBEとんぼ玉ミュージアムHPより)

ものすごいです!!!

すご過ぎて適切な言葉が見つかりません・・

創作する為にこの世に生を授かったのであろうルチオ・ブバッコ

創造の神からの強い意思すら感じさせられます。

清水さんによると、これらの作品をルチオは

ものすごいスピードで創っていくそうです。

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工房内にはルチオ直筆のデッサンが飾ってあります。

清水さんとワインを飲みながらササッと描いたものだそうです。

ファンには垂涎ものですね。

新年明けて早々にそのルチオ・ブバッコが、

来日して神戸と東京でデモンストレーションをするそうです。

そのルチオ来日の交渉を、

清水さんがイタリアへ直接行ってされたそうです。

清水さんはイタリア語がベラベラなんですって。

ルチオ来日デモの通訳もされるそうです。

すごいですね?

清水さんもすごい作品を作られるのですが、

ルチオ・ブバッコは別格だと言われてました。

そのルチオの来日デモのスケジュールです。

http://www.lampwork-museum.com/kikaku.htm

こんなすごい神の手によるデモンストレーションを、

生で観ることができるなんて素晴らしいの一言ですね。。。

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清水さんのお話は明日へ続きます。

by? Tajima

先日から東京に出張です。

2件ほど用事を済ませてから麻布十番にある

万華鏡専門店の「カレイドスコープ昔館」へ

陽がすっかり落ちた時間にお邪魔しました。

http://www.brewster.co.jp/

網代公園のすぐそばにそのお店はあります。

お店の中がキラキラしているのですぐに分かりました。

オープンは1994年とのことですので、創業15年なんですね。

私がJUJOに入社したのとほぼ同じです。。。

店内には国内外の万華鏡作家の作品がたんさん展示されています。

はじめて目にする、ものすごい作品があちらこちらに展示されています。

ドラゴンが乗っています。

ハンダもすべて緻密な飾りハンダが施してあります。

ものすごい迫力です。

外観に気を取られてしまい、

うっかり万華鏡の中を観るのを忘れてしまいました・・

やはりお値段もすごい迫力です。

軽自動車なら新車で軽く1台買えちゃいます。

でも現物を観ていると作品自身が持つオーラで、

納得させられてしまいます。

1つ1つ見ていると時間を忘れてしまいます。

そして万華鏡の作品レベルがものすごく高いです。

こちらはマーブルガラスをオブジェクトにしています。

ガラスのオブジェクトは、やはり透明感があって美しいですね?

奥でお仕事されている方が、

このお店のオーナーの荒木路さんです。

とってもおしゃれできれいな方です。

まだお若いので驚きました。

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こちらは店内をいろいろ案内して下さった柿本さんです。

柿本さんはいろんなガラス工芸をやっていられるそうです。

ガラス作家さんでいらっしゃいます。

柿本さんが持っていられる万華鏡は、

柿本さんご自身が創られたものです。

観せて頂いたのですが、ものすごく綺麗でした。

黒がベースになっていて、美しいオブジェクトが

ゆっくりキラキラと千変万化していきます。

美しいという以外に言葉が見つかりません。

クリスマスに合わせて作られた作品だそうです。?

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今まで万華鏡はUSAから輸入された

簡単なオイルウォンドのキットを作ったことがありましたが、

まったくもって別世界の美しさです!!

ベタに言えばカルチャーショックでした。。。

改めて万華鏡の世界の奥深さを知りました。

お値段を問わないコレクターがたくさんいらっしゃるのが、よく理解できました。

このお店を訪ねて良かったです。

すごく勉強になりました。

ありがとうございました。

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麻布十番という大人の街にある、

「カレイドスコープ昔館」素敵なお店です。

年末年始以外は年中無休だそうです。

by? Tajima

ガラスのブレスレットを作ってみました。

まずはダイクロの新色クリンクルレインボーカラーを

BUF0100B(ブラック)の上においてフルフューズします。

ブレスレットの形にカットしてガラスナゲットを上において、

820?830℃でもう一度焼成します。

ブレスレット専用ステンレスモールドの上に離型紙を敷いて

焼成したガラスを水平に置き、

電気炉の温度を700℃位に上げていきます。

ゆっくりとガラスが曲がってきたらカーボントングで、

ステンレスモールドの形に添わせて曲げます。

曲がったらそのまま徐冷プログラムでゆっくりと冷まします。

完全に冷めたら型から外し洗浄して完成です。

今回はカーボンコテで曲げる際によれてしまって失敗でした。

これで多少のコツとデータが分かったので2度目は、

きれいな形のブレスレットを作れそうです。

なかなか楽しいフュージングでした。

by? Tajima

厚みのあるフュージングプレートを作る際に、

土手として使用する素焼きのプレートが

新年から発売されます。

このプレートの寸法は幅5cm全長32cm厚み1cmです。

切り口の角は直角が出ているので、

土手として使用するのに適しています。

?このプレート4本に離型剤を塗lります。

次に支柱などを使って4本を立てて囲み、

その中にブルズアイのフュージング用板ガラスを

数枚重ねてフリットなどを入れて積層します。

これをフルフューズすると厚みのあるガラスプレート作品が作れます。

寸法が長すぎて入らない場合はダイヤ切断機で簡単にカットできます。

有償ですが裁断カットも承ります。

この素焼きプレートは弊社特注品で規格品ではありませんが、

比較的お求め安い価格にてご提供する予定です。

ご期待下さいませ。

明日からまた出張なので、

来週には何か作品例を作ってみようと思います。

by? Tajima

DVD付きのデザインBOOK

「日本の伝統文様 生物・幾何学」が出版されています。

イラストレーターAIファイルとPNGファイルの2種類で

収録されています。

ちょっとページをめくってみるとこんな感じです。

なかなか和の雰囲気で使えそうなデザインがたくさんあります。

新年からJUJOでも取り扱います。

Win XP ・Vista?と MacOS9?Xの環境で使えます。

イラストレーターのバージョンは8.0以降、

PNGファイルはPhotoshopやWordで使用できます。

とても使えるCD-ROM付きデザインBOOKです。

by? Tajima

出張先でブレスレットのフュージング用の型を

見つけてきました。

ステンレス製です。

もちろん女性用です。

フュージングして短冊にカットしたガラスを、

この型に乗せてゆっくりと曲げてブレスレットにします。

型に合わせて曲げる際にこのカーボン製の専用トングを使用します。

つまりステンレスの型とこのカーボントングはセットで成り立つ

ブレスレット制作用の特殊な工具なんです。

アメリカではダイクロで作ったゴージャスなガラスの

ブレスレットがとても人気です。

ただガラスのブレスレット自体は夏のアイテムなので、

今はちょっと季節外れですよね。

まあ季節先取りで新年早々から発売しようと思っています。

すぐに春がきますから・・

明日とりあえず見本を作ってみようと思っています。

クリンクルというキラキラしたテクスチャーのダイクロが、

新商品として入荷しましたので、それを使ってみようと思います。

どんな風にできるのかすごく楽しみです。。。?? p ( ^ _ ^ ) v

by? Tajima

昨日は出張最終日で京都に行きました。

生憎の小雨模様でしたが、

さすがの京都でして、すっごく観光客が多かったです。

12月なのに修学旅行の団体客もたくさんいました。

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清水寺ではまだ少し紅葉が残っていました。

雨の京都もしっとりした風情です。

やはり京都には紅葉が似合いますね?

いろとりどりの紅葉です。  ほんとに美しいですね。

つい先日この清水寺の境内で今年の漢字が発表されましたね。

今年の漢字は「新」でした。

自分にとっては、毎年予想外なんですが、

ほんとに公正に選考しているんでしょうかねぇ・・・

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清水寺から五条坂の方に下りていくと「清水坂ガラス館」があります。

今年の10月にオープンしたばかりのガラスのお店です。

フュージングの体験もできるみたいです。

http://www.kyoto-glass.com/pub/index.html

このあたりは三年坂に比べて人は少なくなるのですが、

このお店だけはたくさんの観光客ですごく賑わっています。

しかもお客さんは圧倒的に女の人が多いんです。

男1人がお店に入るのには、少しだけ勇気が必要です・・

店内には手作りのフュージングされたガラスの時計やアクセサリーや

輸入物のガラス小物類がたくさんあります。

京都らしくはんなりした感じのものが多いです。

スタッフの人もかわいい服装した女の子ばかりです。

接客教育も心憎いほどにゆきとどいています。

私を接客してくれたスタッフは、

かわいらしい中国人の方でした。

すごく日本語が上手でした。

そういえば清水寺で団体の観光客の人が話していた言葉は、

中国語がやたらに多かったです。

中国の観光客はすごくお土産を買いますからね?

スタッフの女の子は私にフュージングの事を、

すごく熱く熱く説明してくれました。

知らないふりして聞くのも、多少の我慢が必要です・・

あまりに熱心なので、つい時計を1つ買ってしまいました。。

京都のよい思い出になりました・・

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久しぶりに車でまわった関西出張3日間でした。

夕方5時ごろに京都を後にしました。

休日割引で高速道路はとても込んでいて、

帰宅したのは8時過ぎになりました。

ちょっと疲れました。。。

by? Tajima

昨日大阪出張の際に「とんぼ玉100人展」を

観に行ってきました。

大阪府立弥生博物館で開催中です。

もともとここは弥生時代の石器や土器を常設展示しているところです。

展示室は2Fです。

入口になんと写真撮影OKと書いてあります!

なんて太っ腹なんでしょう!!

ダメもとでデジカメを持ってきていて良かった -? ( ^ o ^ )

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会場内はとんぼ玉作家らしい方たちがグループで解説しながら観ていられます。

外は氷雨模様なのに会場内は別世界のように熱気があります。

ひととおり全体をぐるっと観てから、

お目当ての礒野昭子さんの作品を観ました。

礒野さんの作品は会場の中央特設ブースに展示してあります。

「蛙、海のカケラを抱く」

想像以上に素晴らしい作品です。

加えてガラスの質感の美しさが際立っています。

後ろ姿も何ともいえない愛らしさがあります。

こんなに小さなとんぼ玉なのに、

礒野さんの作品には独特の広い世界観があります。

改めて好きになりました。

こんな作品を作れるようになりたいです・・

礒野さんの作品は6点展示されています。

どの作品も可能であれば手に入れたくなるものばかりでした。

きわめて秀逸です。

生で観れてほんとに良かったです。。。

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こんなに楽しい創作とんぼ玉も展示してあります。

作風がのびのびしていて良いですね?

とんぼ玉だけではなくスカルプチャーの作品も展示されていました。

いろんなポーズのサンタがたくさんいます。

もうすぐクリスマスですものね。

高校生が作ったとんぼ玉も多数展示してありました。

すごい上手いです!!? 驚きです。

今は高校生も授業でバーナーワークを習っているんですね。

良い時代になりました。

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すばらしいとんぼ玉の展示会でした。

とても勉強になりました。

会期は12/20(日)までです。

http://www.kanku-city.or.jp/yayoi/tokubetsu/h21_fuyu.html

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館内には弥生時代の生活を再現した常設展コーナーがあって、

それもなかなかおもしろかったですヨ。。。

by? Tajima

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