日: 2010年9月23日

最近バーナーワークではエアバーナーユーザーが、

酸素バーナーを取り入れて作品作りの幅を拡げている

ランプワーカーが増えているようです。

一度酸素バーナーの静音性と作業性の快適さを体験してしまうと、

なかなかその魅力からは離れられなくなります。

ただ酸素バーナーの欠点?は酸素ガス(支燃ガス)の供給をどうするかということです。

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酸素ガス供給の選択肢は酸素ボンベ、

又は酸素発生器(酸素ジェネレーター)の2通りあります。

酸素発生器(酸素ジェネレーター)は空気中の酸素を、

電気的に分解して取り出す装置です。

元来、医療機器である酸素発生器の新品はとっても高価な為、

医療用として使用済みになった機器を再リユースされたものが多いようです。

そのほとんどが輸入物(USA)です。

5?/分?10?/分まで発生させる機器が、

いろいろな業者から販売されています。

10?/分の酸素を発生させることが出来る機器は、

価格が23万円位するとても高価なものです。

高価なだけあって、かなり動作音は静かで優良です。

但し酸素の発生量が10?/分で使用できるのは、

小型クラスの酸素バーナーまでです。

これを2台連結して20?/分にパワーアップし中型酸素バーナーにつなげた、

すごい設備をしている工房もあるようです。。

とても高価な設備投資です・・・

この酸素発生器を使用した場合の電気代は左程でもありませんが、

中に入っている触媒の交換や使用時間に対してのメンテナンス代が、

意外とかかるのが予想外の出費になります。

メンテナンス修理の際は機器ごと業者に預けることになり、

かなりの時間がかかる場合もあります。

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どんな高性能の酸素発生器(酸素ジェネレーター)でも、

酸素ボンベのスペックに勝るものはありません。

酸素ボンベでは小型/中型/大型クラス全ての酸素バーナーが使用できます。

当然音は無音で、作業中はガスの燃焼音しかしません。

真夜中でも作業が可能です。

酸素ボンベにはいろんな規格があり、

1立米・2立米・3立米・7立米があります。

立米とは1 立米(りゅうべい) = 1 m3?(立方メートル)の単位です。

2立米くらいの小さな酸素ボンベではマイナーバーナー等のSクラスで、

2?3時間程度の使用で空になってしまいます。

酸素価格は少し割高になりますが持ち運びが簡単なので、

私は会社のイベントでのデモや出張&体験用に使っています。

7立米酸素ボンベと小型クラスの酸素バーナーの組み合わせなら、

かなり長時間連続使用できますが、

酸素ボンベ本体が1人ではとても持ち運びできない超重量級なのが難点です。

7立米の酸素ボンベをガス業者がレンタルで作業場所まで配達設置してくれると、

とても安価(およそ3?4,000円/1本)で最大レベルの酸素供給が可能になります。

よって7立米の酸素ボンベが酸素バーナーをする上で、

最高のベストパートナーなんですね。

(一般家庭での7立米酸素ボンベの入手はガス販売業者次第です。)

はじめて見る7立米の酸素ガスボンベの立ち姿に恐怖感をおぼえる人もいますが、

安全な使用方法さえちゃんとマスターすれば、

カワイイ頼れるヤツなんですヨ 。。。

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酸素バーナーを始めたいと思っている方は、

まず酸素ガスをどうするかということが最大の課題です。

燃焼ガス(プロパンor都市ガス)代は大してかかりません。

5kgクラスの小さなプロパンガスボンベに低圧レギュレーターをつけて、

1日の使用時間にもよりますが1?2ヶ月以上はもちます。

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結局、空気を使用するエアバーナーが低コストで言えば一番なんです。

サタケやキナリガラスを使った「とんぼ玉」制作が主目的であれば、

エアバーナーを使用するのが良いかと思います。

でもランプワーカーが酸素バーナーの圧倒的な炎を駆使して創作する、

不可思議で神がかり的なガラスアート作品を見てしまうと ・・・

つらいですよね?

(?* _?T )

by? Tajima

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