日: 2017年8月2日

BUF0146Aというガラスをご存知の方もいるかと思い
ますが焼くと空気に触れて焼成された部分(エレメン
トの熱が直接当たって焼成された部分)が銀色に変化
するガラスがあるんです。これはこの色に使われてい
る金属が反応しているせいなんです。今回のグリーン
の中にもあったんですね~。それが、BUF0345Bと言
う品番です。
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焼く前はこんな感じのグリーン(どのくらいのグリー
ンか写真では分かりにくいので色鉛筆のグリーンと白
を比較対象として並べてみました。)
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そして、これを普通にクリアの上に置いて800℃で焼
成すると、こんな感じに表面が銀化してしまうんで
す!!!
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この銀化を面白いと思う人もいますし、私も嫌いでは
ありませんが、さらにややこしいことに毎回銀化する
かは出来上がるまで分からないんです。なので、銀化
した物が欲しいと思っても、銀化しない場合もあるん
ですね~。本当に困ったガラスです。
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が、安心してください。銀化させない方法はあるんで
す!先ほど ”空気に触れて焼成された部分(エレメン
トの熱が直接当たって焼成された部分)が銀色に変化
する”と書きましたが、逆に言うと空気に触れないで焼
成すれば銀化しないのです。 例えばクリアーのガラ
スを上に置くとかクリアーのパウダーを振りかけると
か。今回は1401のパウダーを乗せて焼いてみました。
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パウダーを乗せる感覚としては、1層乗せる感じです。
写真の右がパウダーの乗せた物です。
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これを800℃で焼成するとパウダーがしっかりと溶けて
クリアーの膜を作ってくれ、銀化しないのです。一手間
かかりますが、これで銀化は防げます。
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やれやれ。と言った感じです。ただ、これだけ手間をか
けると印象には残りますね。手のかかる子ほど可愛い。
といった感じでしょうか?
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by jun

先日このブログで ITOさんも書いていましたが、昨
年より環境問題で、ずーっと作れていなかったクロ
ームを使用したグリーンですが、先月やっとオレゴ
ン州の環境省がクロームの使用を許可し、Bullseye
社もさっそくグリーンやブラックの生産を再開しま
した。来月から少しずつ入荷する予定です。
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さて、そのクロームの使用が許可になる前にクロー
ムを使用せずに作ったグリーンが続々と作られてい
ました。弊社でもオーダーをしていて、それらが先
日入荷し、新色として9月に発表する予定です。
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今回の新色もストライカーがあり、焼成サンプルを
作ろうと思い新しいグリーンを並べて800℃で焼成し
たところ、出てきましたややこしいグリーンが1点。
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今回はブログが長くなりそうなので、その1とその2
に分けます。とりあえず、その1はここまで。その2
に続く。
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by jun

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