日: 2009年7月5日

好きなTV番組にTV東京系の「美の巨人たち」があります。

昨日の放送は明治時代の七宝工芸家の濤川惣助という人物でした。

濤川(なみかわそうすけ)惣助作『迎賓館 七宝花鳥図三十額』。

迎賓館赤坂離宮の大食堂『花鳥の間』に飾られている

30枚の七宝焼の花鳥図が紹介されました。

とても七宝焼きとは思えません。超絶技巧です。

技巧だけでなく作品の奥底にある精神性も崇高です。

私の知っている七宝焼きは有線七宝なんですが、

これは無線七宝という気の遠くなるような手間をかけて

創られていくものらしいです。

一幅の美しい日本画を見ているようです。

七宝焼きはガラスフュージングと近いものがあります。

絵付けとは違いフリット・パウダーを使ってのフュージングで、

このような表現はおそらく不可能でしょう・・・

その精緻な美しさは、流行の軽いデザインなど寄せ付けない

不動の神格すら感じます。

濤川惣助が生きた1847?1910年(享年63)の時代は、

エミール・ガレの生涯(1846?1904年)と重なります。

アール・ヌーボーの時代には、ものすごい作家達がいたんだなと

改めて知らされました。

?

「美の巨人たち」は優れた上質のTV番組です。

しかし小林薫のナレーションの台本は一体誰が書いているのでしょう?

一言の過不足も無いきわめて簡潔な、

本当に美しいナレーションです。

http://tx-cgi.tv-tokyo.co.jp/kyojin/index.html

by? Tajima

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