適材適所

随分前の事ですが、名古屋市内であったステンドグラスの作品展

昔の日本人女性をモチーフにしたものが有りました。

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女性の着物(十二単?)にURBUの大柄な部分(下半分)が実

に効果的に使用されていて、「柄の細かい上半分ではこういう使い

方は出来ない。上手い事を考えたな」と感心した記憶が今でも鮮明

に残っています。派手でカラフルな上部に対して一見地味に見える

下部ですが、「その部分ならでは」という使い道がどんなガラスに

も存在しているのですね……要はアイデア次第という事でしょうか。

デパートの和菓子売り場で働く若い女性を主人公にした「和菓子の

アン」(坂木司 著 光文社刊)という小説が好評のようです。

私も昨年読みましたが、洋菓子に較べるとちょっと地味でインパク

トに欠ける(ように思える)和菓子の奥深さや芸術性の高さ、洋菓

子にはない粋なセンス等が伝わって来て実に面白かったです。菓子

もステンドグラス(素材も含めて)も、一見華やかさに欠ける部分

にこそ優れた独創性が潜んでいる場合が、往々にしてあろ点では似て

いる様な気がします……少々強引でしたか?

      

Ichikawa

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※写真は本文とは直接関係ありません

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