先日、神戸で一仕事した後
イタリアの世界的なランプワークアーティストである、
ルチオ・ブバッコのデモンストレーションに参加してきました。
神の手を持つと言われるルチオ・ブバッコ。
しょっぱなから凄いことになっています・・・
作品がどんどん大きくなっていきます。
酸素バーナーの炎と簡単な道具だけで創っていきます。
しかも予熱や徐冷用の電気炉は一切使用しない自然冷却なんです。
通常では考えられない神業の連続です!!
制作途中では作品が砕け散るかもしれない程の
かなり緊迫するあぶない場面があったりして、
観ているだけなのに本当にドキドキしました。
繊細な手先の5本指まで炎だけで創っています。
しかも指先まで柔らかな表情をつけています。
もはや会場内にはため息しかありません。
もう凄過ぎて訳が分かりません。
モレッティという難しい素材のガラスが、
ルチオの圧倒的な技量の下で
素直に従っているようにしか見えません・・・
作品が完成しました。
このデモンストレーションには「阪神・淡路大震災」15年目の
鎮魂の主旨がこめられています。
完成した作品に蝋燭が灯されました。
左からルチオ・ブバッコさん
宮本恭庸さん(KOBEとんぼ玉ミュージアム館長)
清水透さん(とーる・イタリア語通訳をして下さいました。)
わずか5時間弱で美しい美術品の完成です。
言うまでもありませんが、作品はすべて溶着されている一体物なんです・・
?
ほんとに素晴らしいデモンストレーションでした。
とても貴重な勉強をさせてもらいました。
ルチオさん、ありがとうございました。
そしてこのデモンストレーションを企画して下さった
宮本恭庸さんと清水透さんに感謝します。
by? Tajima