昨日の続きです。
サクラの花をクリアーガラスの中に閉じ込めてみます。
それにはこのような道具を使います。
カーボンで出来ている型です。
口で吸引してバキュームすることが出来ます。
かなり特殊なものですがこれが無いと、
気泡を入れずにサクラの花をガラスに閉じ込めることは出来ません。
まずはminiキルンにガラスのサクラと、
ブルズアイのクリアービレットを小さくカットしたブロックを、
510℃で予熱しておきます。
この作業は時間との勝負なので、
電気炉はすぐに手が届くように酸素バーナーの脇に設置します。
ステンレスポンテ棒にクリアービレットをつけて酸素バーナーでよくあぶります。
トロトロになるまであぶります。
サクラの花をカーボン型にピンセットで入れます。
ここからはあまり時間をかけられません。
サクラが冷めないうちに溶けたクリアービレットを慎重に型に差し込みます。
それと同時にホース口をくわえて型の中の空気を口で吸引します。
うまく吸い込めればガラスが隅々まで入った感覚があります。
あとはサクラの形を崩さないように炎であぶりながら、
円筒形に成形してステンレス棒を外し再びminiキルンに入れ、
510℃で20分ほどキープしてから徐冷します。
常温まで冷めたら取り出します。
直径30?ほどのサクラのペーパーウエイトです。
ちょっとサクラの花が中心からずれてしまいましたネ。
まだ試したのが2度目なので正直試行錯誤なんです・・
周りに教えてくれる人も技術書なども無いので、
これが正しいやり方なのかはいつものように不明です。。。
仕入先で唯一教えてもらったのが、口で吸うという事だけです。
要するに綺麗に出来れば正解だと思うようにしています。
関東方面では有名作家のワークショップがあるようですが、
まず金銭的に参加するのはムリですネ・・・・
?
出来上がった作品は小さいですが、
このカーボン型の内径が31mmなのでこのくらいの大きさです。
カーボン型はいろんな径があり25mm・31mm
・38mm・50mmと4種類ほどあります。
受注発注で取り寄せ可能です。
50mmのものだと割りと実用的なものができますね。
ただ大型酸素バーナーか小型グローリーホールが必要になります。
?
このカーボン型は少しお値段は高いですけれども、
なかなか良くできていますよ。?? ( ^ _ ^ ) v
?
まだ試してはいませんがSATAKEガラスでも、
予熱や徐冷温度は違いますが、
同じことが出来るはずです。
お気軽にお問い合わせ下さいませ。
by? Tajima