最近読んだ本のひとつに「探偵、暁に走る」(東直己著 早川書房)
があります。これは北海道で便利屋を営む男性が次々と事件を解決
していく、という小説(別名ススキノ探偵シリーズ)なのですが、
この中で主人公は死者を悼む言葉としてよくいわれる「冥福を祈る」
について、「正しい仏教には冥福などない。冥福の祈り方を知って
いる日本人も存在しない」と批判し、死者を悼む場合は「哀悼の意
を表します」「大変残念です」「寂しいです」等素直な気持を言う
べきで、「インチキな宗教用語」(冥福のこと)を使うのは適切と
は言えない……と主張しているのです。正直、個人的には「大事な
のは言葉より気持」だと思うので「冥福を祈る」という言い方がそ
んなに間違っているとは思いません。でも、私自身に関して言えば、
確かに「冥福を祈る」という慣用句は知っていても「冥福」につい
て詳しく調べた記憶はなかったので、「不勉強だったといわれても
仕方ないなあ……」と非常に反省させられた次第です。故に多数の
犠牲者を出した大災害については とても残念でとても悲しいです……
と素直な心境を記すに留めたいと思います。
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不幸と苦難が去る日が一日でも早く訪れると良い(これも素直な
気持です)そんな願望をこめてカキツバタ(花言葉は「幸福が来
る」)の写真を載せます。
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こんな花のガラスアートが街中を飾る日が早く来るといいな……
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byフロスト