「硝子の夜が終わるとき」 エリカ・スピンドラー(酒寄晴子 訳  ヴィレッジブックス社)

 2005年8月米国ニューオリンズを襲った大型台風・カトリー

ナは2000人近い犠牲者を生みました。地元で「ギャリエ ガラ

ス工房」を営むSG作家のミラ・ギャリエも最愛の夫を失い悲嘆に暮

れますが、6年後少しでも前向きになろうと、台風で破壊された教会

のステンドグラスの修復作業を引き受けます。ところが、それを契機

としてミラの周囲で次々と恐ろしい事件が発生します。謎を解く鍵は

ガラスに書かれた不可解な文字や記号にあるらしいのですが……とい

うわけで、SG作家の女性を主人公にした「ガラスアート恋愛サスペン

ス」をご紹介致します(十條の社員必読!?)。ロマンス、スリル、

意外な真相、失意の日々からの再生と、様々な要素が散りばめられた

娯楽作品です。実際に起きた災害を娯楽小説のテーマにするなんて不

謹慎では?という御意見もあるでしょう。でも、東北を舞台にしたド

ラマ「あまちゃん」(NHK)もシリアス一辺倒の物語りではなく、笑

いあり人情ありのコメディーでした。だからこそ震災で傷ついた方達

に笑顔と元気をもたらすことができたのだと思います。本書の作者も

「ステンドグラスのパーツをひとつひとつ貼り合わせて行く様に、ミ

ラも人生を組み立て直してゆきます」と語っているそうです。

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著者紹介 米国イリノイ州出身。ロマンチックサスペンスの人気作家

として活躍中。

現在はニューオリンズ郊外に在住。               

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Ichikawa

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