狐(きつね)色のガラス

ガラスの色を表現する場合、ライトブルーやダークグレーやアンバー等どうしても英語表記になりがちです。その事自体は良いのですが、例えばガラスで赤い花を作る場合薔薇と椿では同じ赤でも微妙な違いが有り、使用するガラスも違ってくる場合があります。そんな細かい色の違いを伝えるには英語(西洋風)より和風(日本的)な表現の方が相応しい場合もあるのではないか?と考えました。そこで「ガラスの色を日本の伝統色で表現する」と云う事に拘って2015年の新シリーズを開始(不定期ではありますが)致します。馴染み深い色から超マニアックな表現の色までなるべく広範囲に御紹介するつもりですので宜しくお願いします。お断りとして、 1・色の判断は小生の個人的見解に基づくものです  2・色の名称についてはビジュアルだいわ文庫「暮らしの中にある日本の伝統色」(和の色を愛でる会 著)を参考にしました(写真参照)  という事で御了解願います。

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まず第一回は「きつね色」です。単なる茶色でなく、やや赤味を帯びた黄褐色。パンケーキやトースト等料理の焼け具合を表す色として現在も使われていますが、室町時代からあった名称で江戸時代の料理本にも焼け具合の目安としてよく用いられていたそうです。

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弊社商品では、BU0110BMO014、ALUJ139F(片面)白との混合色ならKO108AUG5502PCBUF2137AUR60?915B、モトル系ならOC622A等が狐色のガラスと言えそうです。それにしても、狐以外の動物だって昔の日本には色々居たと思うのですが、何故狐色という表現だけがポピュラーなのでしょう?当時は「たぬき色」「いたち色」「むささび色」等はなかったのでしょうか?一度「タイムスクープハンター」(NHK)で要潤氏に調査してほしいところです。

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Ichikawa

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