日: 2016年6月23日

「バブル」と聞いて、世の中のとても景気の良い
時代、きっとお金の動きも活発で、誰もが浮か
れちゃっていた、あの時代を思い浮かべる人も
多いかと。 でも、やっぱり十條のブログですから
バブルと言えば、”泡”。そー、フュージングの時に
は付き物の泡の事なんです。
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時々聞くんですが、BUFのガラスとSPFのガラスでは
表面のツルツル加減が違うので(SPFは表面がツル
ツルしている)、SPFの方が泡が入らない。と。。。。
何度か両社のガラスを焼いて見て、泡の入り具合
を確かめてみたんですが、結果どちらのガラスにも
泡は入ります。ただ、入り方が違うんです。写真1は
SPFのクリアー同士を760℃で焼成した状態で、写真2
はBUFのクリアーの上に白を乗せて760℃で焼成した
物です。
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どちらも、泡が変な形で入っているので、見た目的に
ちょっと気になりますね。
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もう一つ実験を。 これは、泡が入った時に表面が
どのように見えるかと、その泡を軽減する方法を試し
たものです。
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写真3は、BUFのクリアーの上にBUFの白を乗せて
760℃で焼成した物です。 泡が膨らんで、ガラスの
表面に凹凸を作っています。これも、見た目的に気
になる物で、できれば表面を滑らかに仕上げたいで
すよね。
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写真4は、同じくBUFのクリアーの上に白を乗せて、
今度は660℃で1時間キープをしてから、780℃で
焼成した物です。 660℃でキープするのは、泡抜き
のテクニックです。この温度帯でキープする事で、
ガラスがゆっくり、ジワーっと溶けてその時に泡を
外へ押し出す効果があるんです。これで、泡が全部
無くなる訳ではありませんが、泡の数を減らすのに
役立ちます。 表面を見ると凸凹がほとんどありま
せん。また、仕上げの温度を760℃から780℃へ
20℃上げているのも、表面を滑らかにするのに
役立ちます。
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泡自体入っていると、可愛らしいアクセントとなり決
して邪魔な物ではないと思いますが、泡の形が見にく
かったり、表面が凸凹してしまうとせっかくの作品の見
栄えが悪くなってしまいます。(その効果を狙っていれば
別の話です)。
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もし、泡でお困りの場合の参考にしてみてください。
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jun

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