最近、BUFのガラスで“ストライカー”という言葉を耳にすることが多く
なってきたと思います。フュージングをされる方なら、“ああ、聞いた事ある”
と言われるでしょう。
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さて、このストライカーとはなんぞや?? ブルズアイ社の説明をそのまま訳すと、
”適正なプラグラムで焼成すると目標の色が出る” とあります。 “なるほど、焼けば
色が出るのか!” なんて、解釈するとあら大変。 “焼いても色が出ねぇじゃぁねぇ
かぁ!!!” となる色もあるんです。
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写真をご覧ください。 三枚の異なった色(焼成済み)のガラスがあります。
品番を左から言うと、BUF1824G、 BUF1824G、そして最後の一番右端が
BUF1824G。そうなんです、3枚ともBUF1824Gなんです。
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これが、“焼いても色が出ねぇじゃなぇかぁ!!”の話なのです。特には、ピンク系
は色を出す為には、ガラスをゆっくり熱にさらす必要があるのです。このピンク色
(写真の左端がBUF1824Gの適正の色です)を発色させるのに、5?6回の焼成を試
みました。そして、発色したプログラムがこれです。
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1.150℃/h ? 550℃ ? 0分
2.200℃/h ? 677℃ ? 60分
3.350℃/h ? 804℃ ? 10分
以下自然除冷(上記プログラムは BUF1824Gを3cm角にカットして、重ねず
一枚のみで焼成した場合のプログラムです)
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いやー、ピンクの色だしは難しいとは聞いていましたが、こんなに苦労するとは思い
ませんでした。これが、ブルズアイ社の言うところの “適正のプログラムで焼成する
と” という意味なんでしょうね。 上記のプログラムは、弊社のGM10Fというキルン
で焼成した場合のプログラムなので、キルンを持っておられる方は、ご自身のキルンの
特徴に合わせてプルグラムを変更してください。
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by miwa