型板ガラスの表面が
ヤケて白くなっていました。
長い間、木箱に入ったまま、
フタも開けられずに置いてあったのです。
研磨剤で擦ってみましたが、
ほぼ全面を覆ったヤケをおとすのは無理のようです。
ガラスの表面に水分がつくと
アルカリ分が水に溶け出してしまい、
酸性ガスと化学反応を起こして
表面に曇ったような結晶が出来てしまいます。
光学機器の製造会社では超音波洗浄で
ヤケをおとしているところもあるようです。
超音波洗浄の機材って高そうですよね。
ガラス工芸作家さんの中には
「アンティークガラスの朽ちていく美しさ」
というようなことおっしゃる方もみえます。
ガラスは「生もの」と考えて、
その経年変化も楽しみましょう。
byD