16日に紹介しました素焼きのプレートを
使って焼成サンプルを作ってみました。
ついでにデザインも来月発売する「日本の伝統文様・生物」の
中の素材を使いました。
お正月らしく鶴のデザインにしてみました。
鶴のデザインを少しイラストレーターで使えるように修正してから、
カッティングマシーンでサンドブラスト用のカッティングシートを作ります。
これをレインボーダイクロクリアーガラスに貼り付けます。
このままブラストするにはあまりにももったいないので、
鶴のデザインに沿って出来る限りガラスカッターでカットしました。
切り落としたダイクロはアクセサリー作りに使用します。
これをサンドブラストしました。
ダイクロガラスがこんな風になります。
黒シートの下がダイクロになっています。
要するにダイクロコート面をサンドブラストで
吹き飛ばしてしまったわけです。
ちょっと贅沢な使い方ですね・・
カッティングシートを剥がしてよく洗浄します。
次に電気炉にセパレートペーパー(離型紙)を敷きます。
最初に28cm×28cmにカットしたBUF0100 (ブラック) を置きます。
次にBUF1100-3AA (クリアー) の同サイズを2枚、
その上にBUF4158C (ホワイトストリーマー) を1枚重ねます。
さらにその上にBUF1100-3AA (クリアー) の同サイズを2枚重ねます。
ここまでブルズアイの3mmフュージングガラスを6枚重ねました。
この上にサンドブラストした鶴のダイクロガラスを重ねます。
これを素焼きパネルプレートを立てて4面囲みます。
素焼きパネルプレートにはセパライドホワイト
(スプレー式離型剤)をよく吹き付けておきます。
プレートは支柱などを使って押えます。
プレートの寸法は全長32cm幅5cm厚み1cmあります。
鶴の周りにはダイクロフリットクリアーを適当に散らしました。
これを820℃で13分フルフューズしてプログラム徐冷します。
フルフューズすることで鶴のダイクロガラスが、
クリアーガラスの中に完全に入り込みます。
ブラックが背景色になっているので、
ダイクロがすごく鮮やかに浮かび上がります。
常温になるまで冷ましてから電気炉から取り出します。
離型剤をきれいに洗浄して完成です。
焼成時間を含めて1日あれば完成します。
実際昨日1日で作りました。
実質のセット時間は1時間くらいです。
今朝窯出ししたばかりです。
(時間がないので、サンプル制作に手間はかけられません。)
今回はまったく研磨作業はしていませんが、
わりときれいに焼成できました。
素焼きパネルプレートの肌面がきれいなので、
パネル側面の焼成面もすごく滑らかできれいです。
出来上がり寸法は280mm×280mm厚みは約16mmあります。
とくに何に使うという訳ではありませんが、
飾りプレートとしていかがでしょう。
まあなんとなく正月っぽいでしょ。。。
(ちょっと鶴が始祖鳥に見えなくも無いですが・・)
素焼きパネルブレートはフュージングでかなり使えそうなアイテムです。
お手持ちの電気炉のサイズに合わせてサイズカットも承ります。
ダイヤ切断機でカットしますので、1カット100円になります。
新年からの発売です。
ご期待下さいませ。
by? Tajima