夕方から販売用のバーナーテクニックビデオの
画質と内容のチェックをしました。
ルイス・ウィルソンという作家のビデオです。
今時はビデオ自体が時代遅れになっていますが、
おそらく今後DVD化されることはないと思うので貴重なVideoです。
?ホウ珪酸ガラスを酸素バーナーで炙ってイルカを作っています。
年代物のVideoの割りには画質はなかなか綺麗でした。
作家は次々とイルカやサメなどの海洋生物を作っていきます。
私自身ホウ珪酸ガラスでのスカルプチャーWorkをやったことは無く、
このVideoで初めて見たのですが、
ソーダガラスでのスカルプチャーWorkと、
似て非なるものだなあと思いました。
パーツ部分の作り方や溶着の技法はほぼ同じでしたが、
作品全体の炎の当て方が全然違いました。
ホウ珪酸ガラスは膨張係数が35前後と低いので、
ガラスにいきなり炎を当てても割れにくいのです。
つまりガラス自体が熱ショックに強いので、
ソーダや鉛ガラスのように部分的にガラスが冷えて起こる
熱割れの危険をさほど気にしなくても良いのです。
なのでこのようなことも難なくできます。
別々に作ってすっかり冷めているイルカの合体です。
こんなことをブルズアイなどのソーダガラスでやろうとすると、
予熱用の電気炉を駆使してもかなり困難な作業になります。
いつもハラハラドキドキしながら最大限の注意を払い、
やっとの思いで作っている魚などなんだったのかと思えてきます。
このVideoを見て、ちょっとホウ珪酸ガラスが羨ましく思えてきました。。。
?
しかしイタリアのスカルプチャーの巨匠
ビットリオ・コスタンティーニやルチオ・ブバッコなどは、
モレッティーガラス(ソーダガラス)であんなすごい作品を
軽やかに作ってしまうのですから、
信じられません・・・
?
やはり私もソーダガラスでの
スカルプチャーWorkにこだわりたいです。。。
by? Tajima