清水透さんのお話です。
清水さんはクワガタやカブトムシなどの
昆虫シリーズをバーナーワークで作られることで有名です。
それもスーパーリアリズムです。
訪ねたときはちょうどヘラクレスの制作中でした。
ヘラクレスの頭部分です。
ヘラクレスの腹部分です。
それぞれを別々に作り接点で溶着します。
細かい足の部分は最後に仕上げます。
と書くのは簡単ですが、
ほんとに緻密で高度なテクニックがあってはじめて出来ることです。
まず一般的なバーナー(とんぼ玉)のテクニックでは、作ることは不可能です。
毎日毎日4畳半ほどの工房の中、
お一人で6?7時間基礎練習を含めて制作されているそうです。
試行錯誤しながらの、ほとんど独学とのことです。
それを十数年続けているなんて、頭が下がります。
弟子も持たないそうです。
完成したヘラクレスです。
大きさといい質感といい本物と見間違えそうです。
オオクワガタです。体長は約9cmです。
裏返してもらいました。
裏側も本物にきわめて忠実です。
すごいでしょう。
いまにも足が動きそうですよね。
でもこれはガラスなんです。
モレッティというイタリアのガラス棒で作られています。
ほとんどの作品はこの酸素バーナーで制作されるそうです。
道具もいたってシンプルなものだけです。
私はふだんバーナーで魚を作っているのですが、
ある部分がどうしても上手くいかないのを話したら、
さっそく清水さんが魚を作って見せてくれました。
ふだん清水さんは魚は作りませんが、
私の持参した魚を見て即興でやってくれたんです。。
感謝します。。。
これが目の前で作ってくれた魚です。
かっこいい魚です。
15分くらいで作ってくれました。
上手くいかなくてすごく悩んでいた部分が、
これですっきり解決しました。
さっそく取り入れて練習してみます。
ありがとうございました!!
これはルリボシカミキリです。
清水さん的には最近作った中では、
かなりの良い出来だそうです。
清水さんご自身が日々進化しています。
くどいようですが、決して本物ではありませんヨ。
ガラスなんです・・
実はこのルリボシカミキリを
「売ってくれませんか?」とお願いしたんですが、
「今は売れない・・」と言われました。
たぶんルチオに見せる為かもしれませんね。
会心の作品はそうそう出来るものではないですから。
いつの日か買える日を楽しみにしています。。。
by? Tajima